湧き出る恵みに感謝 島原水まつり 涼感じるイベントやオブジェ

鬼に水鉄砲で水をかけ、歓声を上げる子どもたち=島原市、中央公園

 「第32回島原水まつり」が3日、長崎県島原市新町1丁目の中央公園などであった。長崎地方気象台によると、同市はこの日、今年最高の36.5度を記録。来場者は、清涼感たっぷりのイベントや、かき氷などの出店、オブジェの夜間点灯などで、ひととき猛暑を忘れた。
 水まつりは、島原の湧水の恵みへの感謝と、1792(寛政4)年の島原大変の犠牲者への鎮魂の思いを込め、島原青年会議所や島原商工会議所青年部などでつくる実行委が毎年開いている。
 中央公園では「水かけ祭り」があり、約100人の子どもたちが歓声を上げながら「鬼」にめがけて水風船を投げたり、水鉄砲で水をかけたりしながら、ずぶぬれになって楽しんだ。特設ステージ上では「わんこそうめん」の早食い選手権や浴衣美人コンテストなども開かれた。
 同市新町2丁目の観光名所「鯉(こい)の泳ぐまち」一帯では夕方から、番傘を組み合わせたオブジェや竹灯籠が点灯し、幻想的な雰囲気に包まれた。市立第二中1年の宇治野匠さん(13)は「番傘オブジェは格好良く、光るときれい」と話した。

点灯された番傘オブジェを前に記念撮影する来場者ら=島原市新町2丁目、清流亭

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