もうご飯残さない! 児童ら「戦時食」体験

戦時食の「いももち」をつくる児童=長崎市西公民館

 戦時食を調理、試食するイベントが27日、長崎市丸尾町の市西公民館であり、児童が戦争中の暮らしを学んだ。
 戦時中の食文化から今の平和な暮らしを考えてもらおうと、公民館が長崎平和推進協会の協力で毎年開いている。今年は、市内の小学1~5年生の親子ら7組17人が参加した。
 児童たちは「すいとん」、大根と麦などを炊いた「大根めし」、サツマイモと小麦粉を練って焼いた「いももち」の3種類に挑戦。講師に作り方を教わりながら、食材を切ったり、団子をこねたりして楽しんだ。試食では「団子がもちもち」「野菜が甘い」などと感想が聞かれた。
 市立飽浦小5年の赤木海さん(10)は「戦争中は今みたいに食材が多くなくて、おなかいっぱい食べられなかった。これからはご飯を残さないようにして食べたい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社