本明川の防災対策紹介 パネル展始まる

水害後と現在の町の姿が分かる「本明川防災パネル展」=諫早市、諫早駅自由通路

 1957年7月25日の諫早大水害を振り返り、防災対策の今を伝える「本明川防災パネル展」が22日、長崎県諫早市の諫早駅で始まった。人通りの多い駅東口や自由通路を今回から会場に加え、パネル約30点を展示した。29日まで。
 国土交通省長崎河川国道事務所などが2007年度から開催。橋や家が流された惨状を収めた写真をはじめ、延長(約28キロ)が短く、水位が急激に上昇する本明川の特徴、河川拡幅の経過、防災情報の入手方法などを説明している。
 水害で被害を受けた眼鏡橋が今年、架橋180年を迎えるのに合わせ、同市が頑丈な構造などを紹介するパネルも展示。アーチ状の石橋を造った先人の知恵が分かりやすく紹介されている。
 同事務所は「水害を体験した人が子どもや孫に伝え、命を守る行動につなげてほしい」とした。同展は23~26日、市立諫早図書館(東小路町)でも開かれる。

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