参院選あす投開票 与野党2候補 最後の訴えに全力 長崎選挙区

 令和初の参院選は21日、投票が行われる。長崎選挙区(改選数1)は3人が立候補し、年金問題や消費税増税、安倍政権や憲法改正の是非などを軸に論戦を展開。17日間の選挙戦を締めくくる20日は与野党2候補が大票田の都市部を巡り、最後の訴えに全力を挙げる。
 長崎選挙区に立候補しているのは届け出順に、自民現職で総務兼内閣府政務官の古賀友一郎候補(51)=公明推薦=、国民民主新人で党県連副代表の白川鮎美候補(39)、政治団体「NHKから国民を守る党」新人で元会社員の神谷幸太郎候補(43)の3人。
 今回の参院選は、安倍政権下での憲法改正に前向きな「改憲勢力」が国会発議に必要な3分の2以上の議席を参院で維持するか、などが焦点。老後資金2千万円問題に端を発した年金問題や、消費税増税の是非なども巡り論戦が繰り広げられている。
 長崎選挙区では、古賀候補が年金・医療・介護など持続可能な社会保障制度の確立と自公政権の継続による政治の安定を主張。野党共同候補の白川候補は年金問題や消費税増税を批判し、“1強政治”の流れにくさびを打つと訴えている。神谷候補はNHK受信料についての問題提起や訪問員の強引な受信料徴収撤廃などを掲げているが、県内で選挙活動をしていない。
 投票は一部地域を除き、21日午前7時から午後8時まで行われ、即日開票する。長崎市など4市1町の一部では20日に繰り上げ投票。台風接近に伴い、佐世保市の高島、黒島両地区も20日に繰り上げられた。
 県内の有権者数は115万778人(男53万4001、女61万6777)=3日現在、県選管調べ=。

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