びっくり!「黄金のイサキ」 大瀬戸の谷頭さん釣り上げ

谷頭さんが釣り上げた黄金色のイサキ=西海市、大瀬戸町漁協

 イサキ漁が盛んな長崎県西海市の大瀬戸町漁協に16日朝、体長約30センチの黄金色のイサキが水揚げされた。釣り上げた谷頭薫さん(56)も40年の漁師歴で初めて。「形からイサキと分かったが、色はコイのよう」と驚いている。
 イサキは同日午前2時ごろ、崎戸沖で上がった。頭部や背びれにかけては黄金色で、尾は赤みを帯びている。
 同日、佐世保市鹿子前町の九十九島水族館(海きらら)のスタッフが引き取った。魚類担当者によると、目が黒いので色素を持たないアルビノではなく、黄変種とみられる。目立つため、捕食者に狙われやすいという。同館で公開の予定。
 同じようなイサキは昨年5月、西海市の大島沖でも別の漁師が見つけた。しかし、寄贈先の同館で次第に色が変わり、一般的なイサキと変わらない褐色になってしまった。担当者は「今回は、このまま保ってほしい」と話した。

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