キリシタン遺産の保全へ327万円寄付 長崎空港ビル、県へ

中村知事に目録を手渡す幸重社長(右)=県庁

 長崎空港ビルディング(大村市)は11日、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の保全に役立ててもらおうと、県に約327万円を寄付した。
 同社は2015年度にカトリック長崎大司教区、16年度以降は県に寄付している。前年度の乗降旅客数1人につき1円を寄付しており、今回を含めた累計は約1554万円となった。
 幸重孝典社長から目録を受け取った中村法道知事は「大切に使わせていただく。今後はインバウンド客にもっと情報発信していきたい」と述べた。幸重社長は「これからも継続的に寄付できるように頑張る」と話した。
 寄付は構成資産の保全などを目的とした県の基金に積み立てる。積立総額は約1億1700万円になった。

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