名前は「みなと」よろしくね 森きららの子どもキリン 応募2325通 ジェフロイクモザルのサカエは嫁入り

父のハヤトに寄り添い、かわいらしい姿を見せる「みなと」(手前)=佐世保市、森きらら

 長崎県佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)で、2月に生まれた雄のアミメキリンの名前は「みなと」に決まった。ジェフロイクモザルのサカエ(5歳)は繁殖目的で嫁入り。7月6日から終日公開する予定。来園者は、かわいらしい姿に目を細めている。
 森きららでキリンが生まれたのは、前身の施設も含め23年ぶり5頭目。県内外から2325通の応募があり、佐世保市立船越小6年の中村愛さん(12)と佐賀県小城市の園児、吉永港ちゃん(3)が名付けた。由来は▽佐世保が港町▽父のハヤト(9歳)と母のいと(5歳)に共通する-だった。
 みなとは身長230センチ、体重180キロで、人懐っこい性格という。担当の村上浩一さん(32)は「佐世保にちなみ、親しんでもらえる名前。より愛されるため、頑張って育てたい」と感謝した。
 ジェフロイクモザルはジャングルに生息するサルの仲間。尻尾を器用に使って木の枝や餌をつかむ。サカエは5月29日に埼玉県の東武動物公園からやってきた。好奇心旺盛で物おじしない性格という。現在は展示場に慣れる訓練中で、午前中だけ公開している。夫のヒカル(14歳)と相性は、よさそうという。
 担当の吉福英人さん(27)は「サカエは金網や枝を手足や尻尾でつかみ、元気に遊んでいる。ヒカルと仲良く過ごしてほしい」と期待した。

金網をつかんで移動し、元気よく遊び回るサカエ=森きらら

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