クイズ交え楽しく学ぶ 被爆者健康講話 長崎大・高村教授が講演

健康についてクイズを交えながら講演する高村教授(左奥)=国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館

 長崎県長崎市平野町の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で20日、本年度1回目の「被爆者健康講話」があり、長崎大原爆後障害医療研究所の高村昇教授が「知って得する健康クイズ」と題し講話した。約50人が参加。五島市福江総合福祉保健センターにも中継された。

 被爆者の健康寿命の増進を目的に、2008年度から開催。本年度も10回の講話を予定している。

 開講式で田上富久市長は「健康に気をつかい、元気でいてくれることは地域全体としてもうれしいこと。講座を活用してほしい」とあいさつした。

 高村教授は日本人の死因1位というがんの成因と予防や健康寿命などについてクイズ形式を交えながら講演。「歩く時に意識して足をできるだけ高くあげること」をすぐに取り組める事例としてあげ、筋肉の運動につながると話した。参加者らは楽しみながら学んでいる様子だった。

 3年前から参加しているという長崎市の佐藤敬子さん(80)は「主人にもウオーキングなどを勧めたい」と感想を述べた。

© 株式会社長崎新聞社