長崎県漁連取扱高 前年比10億円増

2018年度の取扱高などを報告した総会=長崎市、県漁協会館

 長崎県漁連(高平真二会長)は14日、長崎市五島町の県漁協会館で総会を開き、2018年度の取扱高が前年度比10億円増の264億円だったと報告した。目標を2億円上回った。
 煮干しの生産が好調で、高単価で取引されたことなどが要因。カタクチイワシなど煮干しの原料は全国的に不漁だったが、県内では好漁だった。
 一方、純利益に当たる当期剰余金は、魚価の低迷や輸送費などのコスト上昇が響き、前年度より5900万円減の1800万円にとどまった。
 高平会長はあいさつで、「国は漁業法を70年ぶりに改正し、水産業に改革をもたらそうとしている。われわれは改革を好機と捉え、時代の波に乗り遅れないように協力していかなければならない」と述べた。
 本年度の事業計画案も承認。県産水産物の知名度向上を図り、販路拡大を推進することなどを盛り込んだ。取扱高は269億円を計画している。

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