LCAC夜間航行禁止を 西海市議会 3度目の意見書可決

 西海市議会は14日、本会議を開き、米海軍横瀬駐機場配備のエアクッション型揚陸艇(LCAC)の夜間航行訓練禁止を日本政府に求める意見書を全会一致で可決した。安倍晋三首相や岩屋毅防衛相などに送付する。同趣旨の意見書可決は3度目。
 米海軍は2017年11月から夜間航行訓練を繰り返している。今年4月にLCACの帰還が午後9時を過ぎ、これまでで最も遅い時間になったことを受け、市議会基地対策特別委が意見書案を提出した。夜間航行を巡っては、同月、杉澤泰彦市長が九州防衛局を訪れ、中止を求める抗議文を提出している。
 意見書では、九州防衛局が市と「夜間、早朝に航行しないよう米軍と調整する」との協定を結んでいるが、意味をなさなくされていくことに、不安と不信を抱くと強調。「今後、二度と夜間航行訓練が実施されないよう調整することを強く求める」としている。
 禁止を求める意見書は17年11月、昨年3月にも可決した。

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