看護の道、決意新た 大村・向陽高で戴帽式

「ナイチンゲール誓詞」を唱和する生徒たち=大村市、向陽高

 長崎県大村市西三城町の向陽高(山口孝敏校長、685人)で12日、看護科の戴帽式があり、3年生33人が看護師への志を新たにした。

 同校は看護師養成のため高校3年間と看護専攻科2年間の5年一貫教育を導入している。戴帽式は今月末から始まる市立大村市民病院などでの本格的な実習を前に、自覚を促そうと毎年実施している。

 式で山口校長は「本格的に看護に関わるみなさんが原点に返り、思いを新たにすることを期待する」と激励。生徒たちは真新しいナースキャップを身に着け、「近代看護教育の母」といわれるナイチンゲールの像の燭台(しょくだい)から、一人一人が抱いたろうそくに火をともした。

 生徒を代表し小関鈴花さん(17)があいさつし、昨年がんで亡くなった父親のことに触れ「父の『頑張れよ』という言葉で看護師になる決意を固めた。笑顔を忘れず、相手の立場になって考えられる看護師になりたい」と誓った。最後に全員で看護の精神をうたった「ナイチンゲール誓詞」を唱和した。

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