人命救助の初動を確認 松浦署員、心肺蘇生など

人形を使って心臓マッサージやAEDの使用の手順などを確認する署員=松浦署

 松浦署は4日、水難事故時の初動対応の講習を開き、署員約30人が心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の使い方を確認した。また、川崎市の児童殺傷事件を受け、緊急時の止血法などを学んだ。
 講習は事故や事件、災害時などに警察官が救急隊より先に現場へ到着することがあるため、人命救助の手順や動作の確認を目的に毎年開いている。
 松浦市消防本部の菊屋利章消防士長ら救急救命士2人が指導。「対象者に声をかけて意識や呼吸の有無を確認するとともに、119番通報やAEDを持ってきてもらうなどの周囲の人の支援を得ることが大事」と初動対応のポイントを説明した。
 署員は人形を使って心臓マッサージや人工呼吸の手順やAEDの使い方を確認。緊急時に行う圧迫止血の方法も学んだ。
 同署管内では昨年度6件の水難事故が発生、4人が死亡している。

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