日本海海戦114年 海自OBら戦没者を追悼

記念式典で日本海海戦の歌を斉唱した参列者=佐世保市、東山海軍墓地

 日本海海戦から114年を迎えた27日、海上自衛隊OBらでつくる佐世保水交会(外村(ほかむら)尚敏会長)などは、長崎県佐世保市東山町の東山海軍墓地で記念式典を開き、約170人が戦没者を追悼した。

 海戦は1905年5月27日に始まった。佐世保から出撃した旧日本海軍連合艦隊は、対馬海峡周辺でロシア・バルチック艦隊を破った。戦前はこの偉業を記念して5月27日を「海軍記念日」に制定していた。

 式典で外村会長は、佐世保海軍OB会が、会員の高齢などのため昨年解散したことに触れ「海軍OB会の意志を引き継ぎ、われわれが殉職者をしのびつづける」とあいさつ。菊地聡・佐世保地方総監は「わが国の平和と繁栄は尊い犠牲の上にあることを忘れない。平和と独立、領域を守るため任務の完遂に努める」と述べた。参列者は、海戦の様相を描写した歌「日本海海戦」を斉唱した。

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