省資源、高効率モーター発売 TMEIC 長崎で開発、業界初

長崎で製造される「同期リラクタンスモータ」(TMEIC提供)

 東芝三菱電機産業システム(東京、TMEIC(ティーマイク))は、レアアース(希土類)の永久磁石を使わない高効率モーターを発売した。中大容量モーターでは業界初。長崎事業所(長崎市丸尾町)が開発した省資源性に優れた技術で、製造も担う。
 新製品は磁気吸引力(リラクタンストルク)を利用した「同期リラクタンスモータ」。効率性は、業界標準レベルの「IE3」と比べ、電気を動力に変える際の損失を約36%低減した「IE5」レベルを確保。有限な資源を節約し、取り扱いやメンテナンスもしやすい構造にした。
 出力75キロワット。工場のポンプやコンプレッサーなどに利用される。今後は容量を拡大したシリーズも発売する方針。同社回転機システム事業部の神嵜英俊部長は「製品ラインアップの拡充でお客さまのさらなる省エネニーズに対応し、環境負荷軽減を追求する」とコメントした。

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