キリシタン弾圧による殉教者をしのぶ「雲仙殉教祭」が19日、雲仙市内であり、県内外から信者約1100人が参列した。
カトリック長崎大司教区が毎年開催し36回目。雲仙地獄は江戸時代、信者を湯つぼに投げ落とすなどして拷問に使われていたという。島原半島には昨年、世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ、国指定史跡の原城跡(南島原市)がある。長崎北地区評議会の松山勝則議長は「登録で殉教にも目が向けられている。殉教者に思いをはせ、強い信仰を持てるように祈りをささげましょう」とあいさつした。
ミサは髙見三明大司教が司式。参列者は聖歌を歌い、祈りをささげて、迫害を受けても信仰を捨てなかった人々の遺徳をたたえた。ミサ終了後、雲仙地獄内にある殉教者記念碑まで巡礼行列をした。
迫害のキリシタンしのぶ 雲仙殉教祭 信者1100人参列
- Published
- 2019/05/20 10:32 (JST)
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