きょう投開票 声張り上げ 最後の訴え

選挙戦の最終日、行き交う市民らに支持を訴える候補者(左)=長崎市、鉄橋

 20日に最終日を迎えた統一地方選後半戦。長崎、佐世保両市長選と3市議選(長崎、佐世保、大村)、2町長選(東彼東彼杵、北松小値賀)、3町議選(西彼時津、東彼川棚、東彼杵)の各候補者は繁華街や住宅地に精力的に繰り出し、ラストスパートをかけた。

 ■長崎市長選

 無所属新人で前県議の高比良元候補(66)は朝から市中心部で街頭演説を繰り返し、浜町のアーケードでは「現市政にピリオドを打とう。長崎を再生してみせる」と力強くアピール。地盤の市南部でも演説会を開き、支持を訴えた。

 無所属現職の田上富久候補(62)は市中心部の商店街を歩き、市民らと握手。元船町の大型商業施設前では「まちの基盤づくりをこの4年で仕上げる」と強調した。マイク納め後「短い選挙戦だったが、主張は伝えられた」と力を込めた。

 無所属新人で前市議の橋本剛候補(49)は長崎くんちの各踊町を回り、眼鏡橋前で「長崎を変えなければならない。令和にふさわしい新しい長崎をつくろう」と主張。マイク納め後「無我夢中で走り抜けた」と充実した表情を見せた。

 無所属新人で社会福祉法人理事長の吉富博久候補(74)は市内全域を選挙カーで回り、現職に対し「12年かけてもできなかったことがあと4年でできるのか」と批判。「市民からの手応えは十分。思い切り戦った」と振り返った。

 ■佐世保市長選

 無所属新人の田中隆治候補(75)は選挙カーで市中心部や相浦地区などを訪れ、10回以上街頭演説を重ねた。新港町の大型商業施設近くでマイクを納め、「やれることはやった。応援してくれる人も多かった」と手応えを口にした。

 無所属現職の朝長則男候補(70)は夕方に市中心部のアーケードを歩く「桃太郎作戦」を展開。通行人一人一人と握手し、支援を求めた。最後は下京町の公園そばで演説して締めくくり、「全域をしっかり回れた」と充実感をにじませた。

 ■3市議選

 定数40に45人が出馬した長崎市議選は、各地で選挙カーが行き交い、名前を連呼しアピール。ある現職は地元の市東部と中心部を行き来し「市民の声を市政に反映させる」と訴えた。

 定数33を44人が争った佐世保市議選は候補者が浮動票を狙い、中心部に集結。7日に当選した県議も複数駆け付け、候補者が代わる代わる演説。「佐世保を元気に」と声を張り上げた。

 定数25に31人が立候補した大村市議選。ある現職が選挙カーでくまなく回れば新人の一人は地元の住宅街を練り歩き、「市政でバリバリ働かせてほしい」とアピールした。

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