「むすび会食堂」開店 障害者の一般就労目指す

障害者の所得向上のためオープンした「むすび会食堂」=長崎県佐世保市大宮町

 社会福祉法人むすび会(長崎県佐世保市干尽町)は19日、障害者が働く就労継続支援A型事業所「むすび会食堂」を大宮町にオープンした。

 むすび会は、市内でグループホームや就労移行支援事業を手掛ける。雇用契約を結び、働きながら知識や技能を身に付けてもらうA型事業の認可を昨年10月に取得した。

 食堂では知的や身体、精神に障害がある4人が働く。職員がうどんや手打ちそばを調理し、障害者は接客や配膳を担当。テークアウトのたい焼きとたこ焼きは調理から販売まで担う。営業時間は午前11時~午後3時半、テークアウトは午後5時まで。日曜、祝日定休。

 初日は保護者や市民らでにぎわい、「いらっしゃいませ」と元気な声が響いた。働いている初村紀佐子さん(24)は「お客さんと接するのが楽しみ。一生懸命頑張りたい」と笑顔。市内から訪れた主婦(74)は「にこにこしていて雰囲気がいい。味もよかった」と話した。

 吉木利徳理事長(62)は「地域に愛される店舗を目指したい。障害者も順応して働けると知ってもらい、一般就労につなげたい」としている。

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