核兵器廃絶の国際的な機運を高めようと、韓国を訪問していた長崎の「韓国派遣高校生平和大使」が4月14日、長崎市内で帰国報告し、核兵器のない世界の実現に向けて努力し続けることを誓った。
韓国派遣は、市民団体「高校生平和大使派遣委員会」が2003年から毎年実施。今回は3月29日~4月1日の日程で、全国から集まった高校生21人と講師ら計28人が訪韓。在韓被爆者の体験を聞いたり、現地の高校生約30人と共に、署名114筆分を集めたりした。
報告会には高校生1万人署名活動実行委のメンバー20人が参加。県内から参加した長崎県立長崎南高2年の今田涼加さん(16)と長崎日大高1年の大隈ゆうかさん(15)が現地での活動を報告。今田さんは「原子爆弾が投下された一瞬だけではなく、これからも苦しみ続ける被爆者がいることを忘れてはならないと感じた。その現実を世界に発信していく使命がある」と述べた。
大隈さんは「戦争の恐ろしさを改めて感じた。今後一人でも多くの人に平和について伝えていきたい」と語った。