日韓クルーズ客 戦争の歴史学ぶ 長崎、NGOなど企画

岡まさはる記念長崎平和資料館を訪れた乗船客ら=長崎市西坂町

 非政府組織(NGO)ピースボートと韓国の環境財団が共同企画したクルーズ船で長崎港に入った日韓の乗船客らが13日、長崎市内の資料館や被爆遺構を訪れ、戦争の加害と被害の歴史に触れた。
 乗船客のうち、韓国人15人と日本人8人。日本の加害資料を展示する岡まさはる記念長崎平和資料館や、長崎原爆資料館などを見学。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館では被爆者の証言に耳を傾けた。
 爆心地公園では大学生有志でつくる「ピースキャラバン隊」が案内。メンバーの光岡華子さん(23)=長崎大大学院1年=は「被害と加害どちらも見てもらうことに意味がある」と語った。
 クルーズ船は日中韓の3カ国を巡るコースで、長崎には13日寄港。14日に出港予定。

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