外務省が中東イエメンへの渡航を計画した長崎県島原市出身のジャーナリスト常岡浩介さん(49)に旅券返納命令を出した問題で、常岡さんは10日、河野太郎外相と国を相手に、命令の取り消しを求めて4月にも東京地裁に提訴する考えを明らかにした。
長崎市内で開かれたジャーナリスト安田純平さん(44)と対談した講演会の中で語った。常岡さんは「(旅券を)是が非でも取り戻す」と決意を述べた。
常岡さんは2月、内戦が続くイエメンを取材するためアフリカ・スーダン経由で入国しようとしたが、外務省は今回の渡航計画にない中東オマーンから過去に入国禁止を受けたことを理由に旅券返納を命じ、出国を禁止した。