陸自、水陸両用車を公開 崎辺分屯地で住民説明会 26日開設予定

 長崎県佐世保市崎辺町に26日開設予定の陸上自衛隊崎辺分屯地(仮称)の地元住民説明会が9日、現地で開かれた。参加した住民約70人に陸自側が訓練内容を説明し、水陸両用車が走行する様子などを公開した。

 水陸機動団によると、分屯地には戦闘上陸大隊、後方支援大隊、水陸機動教育隊の一部の計約160人を配置。開設時には水陸両用車8両を置く。

 鈴木崇大・副大隊長は「地域に根差した分屯地として、われわれを知ってもらい、不安を解消したい」とあいさつ。担当者が、水陸両用車の操縦訓練や空砲を使った射撃訓練が週3日程度実施される見通しだと説明。住民は「弾薬庫やヘリポートはあるのか」「不都合があれば、どこに伝えればいいのか」などと質問した。水陸両用車が走行する様子も公開した。

 崎辺地区自治協議会の前会長、西川信一さん(82)は「緊急時、周囲の狭い道路から水陸両用車をどう搬送するのか心配だ」。天神4丁目の男性(67)は「平たんな道での走行音はトラックと同じくらいだと感じたが、実際の訓練での騒音や排ガスがどうなるのか気になる」と話した。

走行する水陸両用車の説明を受ける地元住民=佐世保市崎辺町

© 株式会社長崎新聞社