自衛隊や海保 自慢のカレーを提供へ 5機関が協定

 長崎県佐世保市内の飲食店で、自衛隊と海上保安部の自慢のカレーを-。佐世保商工会議所と市、海上自衛隊佐世保地方総監部、陸上自衛隊水陸機動団、佐世保海上保安部は22日、「させぼ自衛隊グルメ」事業の協定を結んだ。レシピを再現した店舗で、4月中旬からの提供を目指す。

 自衛隊や海保への理解促進、観光交流人口拡大による地域活性化が狙い。海自は艦艇や部隊の23のレシピを提供。陸自は水陸機動団、海保からは巡視船「ちくご」も加わる。隊員らが各店舗の味を確認し、認定証を交付する仕組み。

 提供店舗は3月8日まで、市内の飲食店やホテルから募り、少なくとも15店舗で展開する。ガイドマップ作製や、スタンプラリーも計画。商工会議所などによると、海自との同様の取り組みは、横須賀や呉などであるが、陸自や海保と一緒にすることは全国でも珍しいという。

 締結式で菊地聡・佐世保地方総監は「独創的な工夫や意気込みが、それぞれの艦艇で違うのがポイント」とアピール。青木伸一団長は「体力ある隊員を満足させるボリューム感と味が売り」、佐世保海保の古川大輔部長は「経験を積んだ補給長の自慢の一作だということを感じてほしい」と話した。田中丸善保・会頭職務執行者は「佐世保の活性化にまい進したい」と述べた。

「させぼ自衛隊グルメ」事業の協定を結んだ(左から)古川部長、菊地総監、田中丸会頭職務執行者、朝長市長、青木団長

© 株式会社長崎新聞社