石井筆子の生涯を描く 大村市に漫画を寄贈

 大村市文化・スポーツ振興財団(酒井辰郎理事長)はこのほど、大村市出身の偉人、石井筆子(1861~1944年)の生涯を描いた「まんがおおむら人物伝 石井筆子」を市に寄贈した。

 筆子は明治維新の立役者となった渡辺清の娘。日本で最初の知的障害児施設「滝乃川学園」で障害者の福祉や教育に生涯をささげた。漫画は大村市制施行75周年とシーハットおおむら開館20周年記念事業の一環で製作。日本財団の助成を受け、1万冊出版した。市内の小中学校や放課後児童クラブ、ミライon図書館などに配るという。

 大村市役所であった贈呈式で酒井理事長は「大村の偉人を描いた第1弾。子どもたちに周知できたら」とあいさつ。園田裕史市長は「漫画を原作にして、NHKの連続テレビ小説を誘致できるよう頑張りたい」と話した。

園田市長に石井筆子の漫画を寄贈する酒井理事長(右)=大村市役所

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