野焼き 圧巻 燃え広がる炎 平戸・川内峠 

 長崎県平戸市の川内峠で10日、春の訪れを告げる野焼きがあり、訪れた人は草原を包み込む炎のショーを楽しんだ。
 川内峠は平戸瀬戸や玄界灘を望む平戸島北部の丘陵地帯で約30ヘクタールの草原が広がる。野焼きは景観維持などを目的に毎年、この時期に行われている。
 午前9時ごろから市消防署員や消防団員、住民ら約150人がガスバーナーなどで区画ごとに着火。「パチパチ」と音を立てて燃え広がる炎が、枯れ草を黒く焼き尽くした。
 同市紐差町の教員、吉島和泉さん(60)は「ほかでは見ることができない光景」と話した。3月ごろ、焼け跡にワラビなどが芽吹く。

火柱を上げ燃え盛る野焼きの炎=平戸市、川内峠

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