日本遺産に触れてみよう 福岡の女子大生らモニターツアー

 長崎県佐世保市にある「陶磁器」と「鎮守府」の二つの日本遺産を巡るモニターツアーが9日、市内を中心に開かれた。会員制交流サイト(SNS)で発信してもらう狙い。福岡県から女子大学生と女性会社員11人が参加し、10日まで佐世保の歴史に触れる。
 市内には、2016年に日本遺産に認定された「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち」と、「日本磁器のふるさと 肥前~百花繚乱(りょうらん)のやきもの散歩」の構成資産がある。モニターツアーは、日本遺産を活用した観光振興に取り組む佐世保地域経済活性化推進協議会が開いた。
 県立大地域創造学部の学生も協力。個人旅行を想定し、三つのルートを考案した。参加者はこの日、海上自衛隊佐世保史料館や佐世保市民文化ホール(旧佐世保鎮守府凱旋(がいせん)記念館)などを見て回った。
 福岡市の西南学院大2年、瀧本美香さん(20)は「軍服やバッジなど見たことないものばかりで面白かった。自分でもまた来たい」と笑顔。企画に携わった県立大3年の緒方塁さん(21)は「『鎮守府』は女性に興味を持ってもらえるか不安だったが、思った以上に好反応だった」と話した。

写真を撮りながら見学するモニターツアーの参加者ら=佐世保市平瀬町、市民文化ホール

© 株式会社長崎新聞社