テロリスト制圧へ連携確認 佐世保港 警察、海保など合同訓練

 佐世保海上保安部や警察、税関などでつくる佐世保港と松浦港の「港湾危機管理コアメンバー」による合同テロ対策訓練が18日、長崎県佐世保市干尽町の佐世保港国際ターミナルなどであり、外国客船からテロリストを発見し、制圧するまでの流れを確認した。
 10機関から約85人が参加した。佐世保港に入港予定の外国客船にテロリスト数人が乗船している想定。関係機関が連携して対応に当たった。
 ターミナルでの手荷物検査で拳銃を所持しているテロリスト1人を発見し、警察が確保。取り調べで仲間が2人いることを確認し、佐世保海保の特別警備隊が船内で1人を制圧した。もう1人はボートで逃げたが、巡視艇による威嚇射撃で停止させて確保した。
 佐世保海保の古川大輔部長は「関係機関の情報共有や連携は十分確認できた。佐世保港には米軍や海上自衛隊の施設があるほか、大型クルーズ船も入港しており、テロの標的になり得る。連携強化を図り、引き続き安全安心を守る」と述べた。

テロリスト役を取り押さえる佐世保海保の特別警備隊=佐世保港

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