永瀬 五輪出場へ「重要な1年」 母校・長崎日大高で初稽古

 柔道男子81キロ級で2016年リオデジャネイロ五輪銅メダリストの永瀬貴規(旭化成)が2日、長崎県諫早市の母校、長崎日大高で初稽古に臨み、2020年東京五輪出場へ勝負の年をスタートさせた。

 初稽古は長崎日大高校柔道部の恒例行事。永瀬や昨年のグランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会を制するなどした男子66キロ級の田川兼三(筑波大)らOB、部員、小中学生の計約70人が集まった。

 永瀬は2015年の世界選手権で優勝。2017年に右膝の靱帯(じんたい)を断裂して1年以上試合から遠ざかったが、昨年11月のGS大阪大会で復活を示す3位入賞を果たすと、今年2、3月の欧州遠征メンバーにも選ばれた。今後は同遠征でのGSエカステリンブルク大会をはじめ、五輪切符獲得へ負けられない試合が続く。

 この日は、リラックスした表情で稽古を開始。乱取りでは後輩から次々と相手を頼まれて大粒の汗を流すなど、新年最初の感覚を確かめていた。

 終了後の取材で永瀬は「この1年は柔道人生の中で、すごくすごく重要な1年になる」と強調。まずは欧州遠征を「次につながるものにしなければならない」とした上で「自国開催の五輪は他にない。五輪チャンピオンになりたいし、ならないといけないと思う。その目標達成のため頑張っていく」と力を込めた。

後輩たちと初稽古に臨んだ永瀬(右)=長崎日大学園鳳雛舞館

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