在日韓国人でつくる在日本大韓民国民団(民団)の長崎県地方本部対馬支部(金鍾鎬(キムジョンホ)支団長)は20日、長崎県対馬市厳原町中心部に同支部事務所を開設した。
事務所は同町国分(こくぶ)の民間ビル1階に入居。韓国人観光客の事故やトラブルに関し、日本の行政機関との橋渡しをする「韓国人旅行者支援センター」を併設する。来年1月10日から業務を始め、職員2人が常駐する予定。
開設式には比田勝尚喜市長や、民団中央本部(東京)の呂健二(ヨゴニ)団長、孫鍾植(ソンジョンシク)駐福岡韓国総領事ら約50人が出席。呂団長は「対馬には40万人に迫る韓国人観光客が訪れ、文化の違いによるトラブルがあることも承知している。センターで調整していきたい」とあいさつ。比田勝市長は「連携して対処し、受け入れ態勢の整備を官民ともに進めていきたい」と述べた。
金支団長は「共生に向けて地域と交流し、友好関係を築いていきたい」と話した。