急患搬送5000回 海自に感謝状 長崎県庁で贈呈式

 長崎県は10日、ヘリコプターによる県内離島からの救急患者搬送数が5千回を突破した海上自衛隊第22航空群(大村市)に感謝状を贈った。
 急患搬送は1958年に開始。離島で脳疾患や早産などの急患が出てドクターヘリと県防災ヘリが出動していた場合と夜間、県は市町の依頼を受けて派遣を要請する。医師を載せた救難ヘリなどが昼夜を問わず急行し、患者を大村市の国立病院機構長崎医療センターに搬送する。2002年に3千回、07年に4千回を超え、9月に5千回に達した。
 県庁で感謝状贈呈式があり中村法道知事は「県民の多くの命を救っていただき、深く感謝する」と謝意を伝えた。岡田真典第22航空群司令は「過酷な条件であっても果敢にチャレンジししっかり任務を達成できるだけのスキルを養い、使命を達成する強い使命感を維持している」と述べた。

中村知事から感謝状を受け取る岡田群司令=県庁

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