太平洋戦争開戦77年 ナガサキ不戦の集い 被爆者、若者ら誓い新た

 太平洋戦争開戦から77年となった8日、長崎市の爆心地公園で「ナガサキ不戦の集い」があり、被爆者や高校生らが反戦、反核への誓いを新たにした。
 集いは、長崎の証言の会や長崎原爆被災者協議会などが毎年開いている。原爆や平和について学び、現地学習のため被爆地を訪問している米デュポール大の学生16人も初参加。戦争、原爆で亡くなった人たちに黙とうした。同大1年、アリーナ・テイバーさん(21)は「全ての核兵器保有国が核兵器をつくることをやめるよう要求する。私たちは互いに話し合うことを学ばねばならない」と訴えた。
 被爆者で、同証言の会代表委員の内田伯(つかさ)さん(89)が旧日本軍による真珠湾攻撃以降の戦況などを振り返り、「日米間が破局を告げ、その延長線上に広島、長崎への原爆投下があった」と語った。活水高2年の田中蘭さん(17)、本田美織(みお)さん(17)が「日本は核兵器廃絶への姿勢を明確にしていく必要がある。私たちは核兵器廃絶、平和な世界の実現のために自分たちができることを考え、実行する」と不戦の誓いを読み上げた。

反核、反戦への思いを述べる米国の学生=長崎市、爆心地公園

© 株式会社長崎新聞社