雲仙初霧氷 マイナス1.3度 長崎県内冷え込む

 強い寒気の影響で長崎県内は8日、20の観測地点のうち9地点で今季最低気温を記録するなど、本格的な冬の寒さとなった。
 島原半島の妙見岳(標高1333メートル)では今季初めての霧氷が確認された。雲仙ロープウェイ(雲仙市)によると、初観測は昨年より2週間遅い。霧氷は、空気中の水分が風で木々に吹き付けられて氷の結晶になる現象で、雲仙の冬の風物詩。福岡県久留米市から家族で訪れた野田喜和さん(56)は「30年ぶりに来たが、立派な初物に出合えてびっくり」と話した。また、平成新山ネイチャーセンター(島原市)によると、平成新山など周辺の山々では初冠雪が見られた。
 長崎地方気象台によると、県内各地の最低気温は、雲仙岳でマイナス1・3度と1月下旬並みとなったほか、鰐浦(マイナス0・7度)、厳原(同0・4度)でも氷点下となった。長崎(4・6度)、佐世保(4・9度)など各地で平年値を下回った。
 同気象台によると、週明けから寒さは徐々に和らぎ、平年並みになる見込み。

霧氷を楽しむ観光客=雲仙市、妙見岳

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