ユース代表団 7期生発表 核兵器廃絶長崎連絡協 「世界平和 貢献したい」

 長崎県と長崎市、長崎大の3者で構成する「核兵器廃絶長崎連絡協議会」は6日、2019年春に米ニューヨークで開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会を傍聴する「ナガサキ・ユース代表団」の7期生を発表した。選ばれた大学生ら9人は同市文教町の長崎大で会見し、活動への決意を述べた。
 同代表団は核や平和の問題について実践的に学び、国内外の有識者と出会うことで、核兵器廃絶を目指す人材を育成するプロジェクト。13年に創設し、メンバーを県内から毎年選考している。6期生は国際会議の傍聴や、各国外交官との意見交換、ジュネーブ日本語補習学校への訪問などを通して見識を深めた。
 14人の応募者の中から長崎大の学生と大学院生が選ばれた。9人中2人は経験者。来年3月まで勉強会を続け、4月29日~5月10日に米ニューヨークの国連本部で開かれる第3回準備委を傍聴。帰国後は報告会や平和教育活動に携わる。任期は8月末まで。
 中国からの留学生で同大大学院博士課程3年の何雲艶さん(29)は会見で「日本は世界唯一の戦争被爆国だが、日本人は唯一の被爆国民ではない。世界平和と文化交流に貢献したい」と語った。

任命状を受け取るナガサキ・ユース代表団の7期生(右)=長崎大

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