護衛艦カレー「じんつう」1位 GC1グランプリ 陸自水陸機動団も“参戦”

 佐世保を母港とする海上自衛隊の護衛艦などで出されるカレーの味を競う「GC1グランプリ」が1日、長崎県佐世保市島瀬町の島瀬公園であり、多くの来場者が食べ比べを楽しんだ。投票の結果、「じんつう」が初めてグランプリに輝いた。2位は「ちょうかい」、3位は「あさゆき」だった。

 街をイルミネーションで彩る「きらきらフェスティバル」の一環で開き6回目。G(護衛艦)C(カレー)のナンバーワン決定戦だが、今年は3月に発足した陸上自衛隊水陸機動団も“参戦”した。護衛艦は9隻が予定していたが、行方不明となっていた護衛艦「こんごう」の乗組員捜索などで、4隻の参加となった。

 来場者は5種類のカレーが入った紙コップを受け取り、それぞれの味を楽しんだ。「投票箱」が設けられ、おいしいと思った艦船、部隊にスプーンで1票を投じた。

 じんつうは、これまでビーフカレーが優勝している中、あえてポークカレーで勝負。大量の豚肉とタマネギを使い、じっくり煮込んで仕上げた。給養員長の海貝孝広海曹長(43)は、若手を中心にレシピを考案したと明かし「若い隊員に自信を付けてもらいたくて、今回は任せた。優勝できてほっとしている」と語った。

自衛隊カレーの食べ比べをする来場者=長崎県佐世保市、島瀬公園

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