要支援者避難に使用 福祉車両寄贈 九電が平戸市に

 九州電力は27日、玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)で事故が発生した場合、自力移動が難しい「要支援者」の避難に使用するための福祉車両3台を平戸市に贈った。県内では今後、同原発30キロ圏内にある松浦、佐世保、壱岐3市にも計16台を寄贈する。
 平戸市に贈った福祉車両は10人乗り。車いす2台と8人、ストレッチャーと7人が乗車できる。九電は今回の配備を「自主的な取り組み」としている。
 贈呈式は平戸市役所駐車場であり、九州電力の藤本淳一上席執行役員立地コミュニケーション本部長が黒田成彦市長に目録を手渡した。
 車両は市社会福祉協議会や田平、大島の2支所に配備。市は施設通所者の送迎や避難訓練などにも活用したい意向。

福祉車両について説明を受ける平戸市社会福祉協議会の職員ら=平戸市役所駐車場

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