第1次大戦の犠牲者追悼 停戦100年 日米の隊員ら参列 佐世保

 米海軍佐世保基地は9日、佐世保市平瀬町の市民文化ホールで、第1次世界大戦停戦100周年記念追悼式典を開き、隊員や関係者ら約120人が日米両国の戦没者の冥福を祈った。
 1918年11月11日の終戦から100年に合わせて開いた。大戦では米国の11万6516人、日本の789人の軍人が犠牲になったとされる。同ホールは23年、旧日本海軍佐世保鎮守府の第1次世界大戦の武勲をたたえ、凱旋(がいせん)記念館として建設された。
 式典は戦没者追悼と日米の友好関係維持が目的。海上自衛隊佐世保地方総監部や陸上自衛隊相浦駐屯地の隊員、市の関係者が参列した。佐世保基地によると、米海軍はこの日に合わせた行事を各地で開いているが、自衛隊や行政が参加するのは珍しいという。
 参列者は平和の鐘が鳴り響く中、戦没者の冥福を祈り、牧師は祈りをささげた。司令官のブラッド・ストーリングス大佐は「遺志を引き継ぎ、より平和な世界を目指すため、努力する」とあいさつ。総監部防衛部長の吉川尚徳1等海佐は「今後とも平和と安全を守るため、任務を遂行することを誓う」と述べた。

第1次世界大戦の戦没者の冥福を祈る参列者=佐世保市民文化ホール

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