五島のワインご賞味あれ ワイナリー新酒4種発表

 長崎県五島市上大津町の五島ワイナリー(境目権二社長)は10日から、同市や西彼時津町などで今年取れたブドウを使用し、醸造したワイン4種の販売を始める。750ミリリットルのボトルで計約1万本の出荷を見込み、県内の量販店などに置く。
 解禁する4種のうちロゼのスパークリングワインでは、時津産ブドウで仕込んだ「巨峰ワイン2018」が新商品で、五島産のブドウを100%使用した「キャンベル・アーリー2018」も昨年に続き売り出す。白ワインは「ナイアガラ2018」とスパークリングタイプの2種。1本当たり2400~3千円(税別)で販売する。
 五島ワイナリーの醸造館は鬼岳中腹のリゾート施設「五島コンカナ王国」内にあり、醸造は5年目。今年は7月に接近した台風の影響で自家栽培するブドウが大きな被害を受け、出荷量が限られる商品もあるが、島外からもブドウを仕入れるなどして新酒の発売にこぎ着けた。
 8日はコンカナ王国で取引業者など約70人を招いた発表会があり、出席者が新酒の味や香りを堪能した。

10日から発売される五島ワイナリーの新酒4種=五島市、五島コンカナ王国

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