“廃虚”でコスプレ撮影 旧長崎オランダ村

 長崎県西海市西彼町の旧長崎オランダ村の未活用エリアで21日、コスプレ撮影会が開かれた。廃虚テーマパークをイメージさせる光景に着目した福岡県鞍手町のサブカルチャー拠点施設運営会社「くらて学園」が企画し、来年3月まで月2回開く。
 くらて学園は、2015年に閉校になった町立鞍手南中学校を拠点施設として活用。文化祭と称した撮影会のほか、各地に出かけて撮影会や漫画展などを展開している。今回は「地域の観光や物産をイベントを通じて盛り上げたい」と企画した。
 撮影会には県内外からプレーヤーと撮影者計20人が参加した。撮影場所は01年の旧長崎オランダ村閉園後、活用策が決まっていないCゾーンの一部。敷地は西海市が管理しており、普段は立ち入ることができない。かつてにぎわっていた園内も建物が老朽化し、れんが敷きの道にコケや雑草が生えている。アニメの登場人物に扮(ふん)したプレーヤーは、それぞれ作品のイメージに合った場所を選んでポーズを決めていた。長崎市の女性(21)は「非日常的な場所で、撮影にはぴったり」と話した。
 参加費はプレーヤー、撮影者ともに3千円。問い合わせは同学園(電0949・28・7890)。

普段は立ち入ることができない園内で開かれたコスプレ撮影会=西海市、旧長崎オランダ村

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