愛の聖地で門出祝う ロマンスウエディング 雲仙

 日本唯一の“愛の聖地”である雲仙市愛野町の島原鉄道愛野駅などで20日、結婚した2人の門出を祝う「ロマンスウエディング」があり、同市国見町の日向真太郎さん(32)、めぐみさん(32)が地元住民から祝福を受けた。
 愛野町は2008年、日本ロマンチスト協会が日本唯一の“愛の聖地”として認定。ロマンスウエディングは11年から毎年開催し、昨年までに11組を祝った。
 日向さん夫妻は愛野教会で挙式をした後、同駅で「心を一つに、温かい家庭を築きます」と宣誓。集まった約200人の市民らに餅をまいて“幸せのお裾分け”をした。
 その後、2人は専用の「ロマンス列車」に乗り込み、駅名をつなげると「愛(いと)しの吾(わ)が妻(つま)」と読める愛野-吾妻駅間を移動。吾妻駅では地元商店街の出店などが並び、到着した2人を出迎えた。
 結婚して9年、2人の子宝に恵まれ、まだ式を挙げていなかった日向さん夫妻。「こんなに大勢の人に祝福してもらって感激。明るく笑いの絶えない家庭にしていきたい」と話した。

餅まきをする日向さん夫妻(中央)=雲仙市、愛野駅

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