スマホで市税納付 雲仙市が新サービス 九州初

 長崎県雲仙市は15日、市税などの納付にスマートフォンやタブレット端末のカメラ機能を生かした新たなサービスを始めた。コンビニ用の納付書のバーコードをカメラで読み取り、インターネットを通じてクレジットカードで24時間いつでもどこでも納付できる。
 県内では、ネット経由のクレジットカード納税は、ネット大手ヤフーの決済代行サービスを県と南島原市、東彼波佐見町が導入している。今回、雲仙市が導入したのは別の方式で、カメラ機能が使えるのが特徴。同方式は全国6番目、九州では初めてという。
 納付できるのは市県民税と国民健康保険税(いずれも普通徴収)のほか、固定資産税と軽自動車税。スマホなどから市の専用サイトに接続し、内蔵カメラで納付書のバーコードを読み取って、クレジットカード番号などを入力する。納付金額に応じて手数料が掛かるが、各カード会社のポイントが加算される。
 市収納推進課によると、昨年度の市税の未納額は約3億8400万円。未納率は8・8%で、県内でワースト3位という。同課は「銀行やコンビニに足を運ぶことなく、24時間いつでもどこでも納付ができる。市民の利便性を高め、納付率の向上に努めたい」としている。

雲仙市の納付サイトの画面

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