長崎県東彼川棚町新谷郷の「特攻殉国の碑」の献灯祭が15日夜にあり、町立小串小の児童が手作りしたキャンドルに火がともされた。
「殉国の碑」は第2次世界大戦で戦死した旧日本海軍特攻艇「震洋」の隊員を祭っている。同郷に震洋の訓練所があったことから戦後に建立された。毎年「終戦の日」に地元住民が灯籠を設置。戦死者の霊を慰めている。
キャンドルは、同町三越郷の戦争遺構「片島魚雷発射試験場跡」で11月に開く「片島竹灯籠まつり」に向け、同校児童が製作。平和への思いを発信する機会にしようと献灯祭でも使用することにした。
慰霊碑の周りに約50個のキャンドルを並べ、暗くなり始めたころに子どもたちが火を付けた。同郷総代の廣川英雄さん(81)は「ささやかな催しに、今年は子どもたちの思いが加わり、感激した」と話した。
児童手作りのキャンドル点灯 川棚・特攻殉国の碑
- Published
- 2018/08/17 00:18 (JST)
- Updated
- 2018/12/10 18:17 (JST)
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