核も戦争もない21世紀を 原水禁長崎大会始まる

 原水爆禁止日本国民会議(原水禁)系の原水爆禁止世界大会長崎大会が7日、長崎市内で始まり、開会総会には約1700人(主催者発表)が参加した。9日までの3日間、核兵器廃絶や脱原発社会の実現を主要テーマに議論を交わす。
 開会総会で川野浩一原水禁議長は、6日に広島市であった平和記念式典であいさつした安倍晋三首相が、核兵器禁止条約に触れなかったことを批判。「条約制定に向けた取り組みはわが国の宿命的な役割」とあらためて強調した。
 また、被爆から73年が経過した現在も被爆体験者や在外被爆者などの問題が山積しているとして「政府は早急に責任を持って対応しなければならない」と指摘。「核も戦争もない21世紀を求めてともに戦おう」と呼び掛けた。
 海外からの参加者を代表してあいさつした前ドイツ連邦議会議員のべーベル・ヘーン氏は「核は民生利用も脅威。福島やチェルノブイリの事故は原子力の危険性を物語っている。今こそ原発を廃止し、再生可能エネルギーの推進を」と強調した。

核兵器廃絶や脱原発の実現を訴え、開幕した原水禁系の世界大会長崎大会=長崎ブリックホール

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