ハワイの高校生2人 被爆の実相学ぶ

 被爆の実相や核廃絶の運動を知ってもらおうと、「高校生平和大使派遣委員会」の招待を受けた米ハワイのイオラニ高3年の2人が7日、長崎市の長崎原爆資料館や平和公園などを見学した。
 2人はともに同校の平和部に所属しているブルーク・ボルトンさん(17)とメーガン・タガミさん(17)。
 今年2月にハワイに派遣され、同校を訪れた元高校生平和大使の野瀬舞伽さん(18)=京都外国語大1年=らが、この日2人を案内。野瀬さんによると、2人は原爆資料館で、炭化したコメが付着した女学生の弁当箱が強く印象に残っていた様子だったという。
 ボルトンさんは「原爆被害の基本的なデータは知っていたが、原爆の悲惨さを実感した。2度と戦争を起こさないよう、ハワイでこの経験を伝え、国を超えた若者同士の交流を大事にしたい」と語った。
 2人は滞在中、被爆者による講話を聞いたり、9日には若者早朝集会などに参加したりする予定。11日に広島に向かい、12日に日本を離れる。

長崎原爆資料館の展示資料を見学するボルトンさん(右)とタガミさん=長崎市平野町

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