原爆資料館に千羽鶴 ANAテレマート、なごみ荘 寄贈

 全日空の予約案内業務をしているANAテレマート(東京)と、養護老人ホームなごみ荘(長崎市香焼町)は6日、平和の願いを込めて社員や入居者らが折った千羽鶴合わせて1万2千羽を、長崎原爆資料館(同市平野町)に寄贈した。
 ANAテレマートは2011年、長崎支店を開設したのが縁で、千羽鶴の寄贈を始め5度目。ことしは8月9日の長崎原爆の日に間に合うよう、本社や札幌支店などANAテレマートグループを挙げて5千羽を折った。
 なごみ荘は、8年前から千羽鶴を寄贈。入居者らが1年かけて折った7千羽に、「平和のために、今の私たちに何ができるかを考え、努力する」とメッセージを添えた。
 それぞれの代表が中村明俊館長に手渡し、館内に掲げた。ANAテレマートの梶田恵美子社長は「今後はANAグループ内にこの活動を広げていきたい」、なごみ荘入居者の中村玉野さん(83)は「戦争のない平和な日が続きますように」と語った。

中村館長(前列中央)に千羽鶴を贈ったANAテレマート社員となごみ荘入居者ら=長崎原爆資料館

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