「長崎の鐘」鳴らし恒久平和願う

 戦争を二度と起こさないという考えの賛同者で集まる「長崎の鐘を鳴奏(ならそう)会」は6日、長崎市松山町の平和公園内にある「長崎の鐘」を鳴らし、恒久平和を願った。長崎原爆の日の9日まで、鐘の音を響かせる。
 同会は、県被爆者手帳友の会や長崎平和推進協会など4団体が提唱。2008年から毎年この時期、平和を祈る市民や平和公園に訪れた観光客らと一緒に鐘を鳴らす運動をしている。同会によると、これまで約7千人が鐘を鳴らしたという。
 6日は観光客や市民ら約130人が参加。長崎に原爆が投下された午前11時2分から10分ごとに計4回、鐘の音が響いた。
 家族4人で長崎原爆資料館を見学した後、平和公園を訪れたという大阪府吹田市の大田眞由紀さん(9)は「鐘を鳴らせてうれしかった。平和な日々が続くといいな」と話した。

「長崎の鐘」を鳴らす小学生ら=長崎市、平和公園

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