戦争の惨禍忘れず 東彼杵で戦没者追悼式

 東彼東彼杵町の戦没者追悼式が4日、町総合会館で営まれ、遺族や中学生ら約200人が平和への思いを胸に刻んだ。
 町内の戦没者は千綿地区が249人、彼杵地区が269人。追悼式は同町殉国慰霊奉賛会(会長・渡邉悟町長)が毎年開いている。渡邉町長は式辞で「戦争の惨禍の教訓を風化させず、語り継いでいかなくてはならない」と述べた。
 町内の中学生を代表し、町立彼杵中3年の横丁乙綺さん(15)と渡邊美月さん(14)が「平和の誓」。学校の平和学習で沖縄戦について学んだことを発表し、「生きたくても生きられなかった人たちがいたことを忘れず、今に感謝し、一生懸命生きていきたい」と決意を新たにした。

戦没者追悼式で「平和の誓」を発表する中学生=東彼杵町総合会館

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