実相をこの目に 長崎被災協・写真パネル展

 被爆の実相を伝える写真パネル展「原爆と人間」が22日、長崎市岡町の長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)であり、来場者は真剣な表情で見入っていた。
 「長崎被災協・被爆二世の会・長崎」(佐藤直子会長)が毎年開催。原爆で黒焦げになった遺体や破壊された町の様子の写真をはじめ、人々の悲哀を描いた絵画などのパネル35枚を展示した。長崎市の被爆者、池田早苗さん(85)と辻本正義さん(83)による当時を振り返る対談もあった。
 名古屋市の看護師、計良(けいら)ルナさん(49)は夫と2人の子どもと来場し「子どもへの平和教育として長崎を巡りに来た。教科書では分からないことや土地の空気を感じてほしい」と話し、長男の中学3年、凌慧(りょうえ)さん(14)も「初めて見る写真があり、戦争をより深く知ることができた」と語った。

原爆の被害などを伝える写真パネル展=長崎市、長崎被災協

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