立憲民主党・長崎県連の設立を前に、立憲民主党・長崎県連設立準備会は22日、長崎市内でタウンミーティングを開いた。有権者らと意見交換した枝野幸男代表は「強く豊かなものを引っ張り上げれば世の中が持ち上がるという時代遅れの政治が進んでいる」と自公政権を批判した。
枝野代表は「格差が広がればものは売れない。安心して産み育てられれば人口も消費も増える」と述べ、格差や少子化対策が最大の経済政策だと強調。安全保障問題については「日本を攻めてこないと想定できる国を増やせば防衛予算を減らせる」とする一方で、「防衛予算削減を議論するのにも軍事的知識は必要。従来の野党にはそれが欠けていた」と訴えた。
終了後、枝野代表は報道陣に対し、来夏の参院選での野党共闘に向けた共通政策づくりについて、「現時点で選挙に向けて他党と政策を擦り合わせるのは考えられない」とした。枝野代表は被爆者団体とも会談した。
集会には、山田勝彦準備会代表ら約350人が参加。同党は全国で同様の集会を重ねており、寄せられた声を政策や法案に反映させる。
準備会は8月30日に長崎市内で長崎県連設立大会を開く。22日現在、27都道府県に地方組織が発足している。