洞窟内でひんやり 「たらいそうめん」始まる スパ花みずき

 旧海軍が掘った洞窟でそうめんを味わう「海軍洞窟たらいそうめん」の営業が、長崎県佐世保市鹿子前町の九十九島シーサイドテラスホテル&スパ花みずきで始まった。ひんやりと涼しい洞窟内で食事を楽しむ夏の風物詩で、家族連れらでにぎわっている。
 洞窟は太平洋戦争末期に地下要塞(ようさい)を造るために掘られたが、建設途中で終戦を迎えた。周辺には洞窟が約20本あり、1968年からそうめんを提供している。
 洞窟内は全長26メートル、幅3メートルで、外の気温より数度低い。家族で初めて訪れた北松佐々町の松本さゆりさん(62)は「広々として涼しく、子どもでも安心して食事ができる。近くに温泉もあり、半日ゆっくり楽しめる」と笑顔で話した。
 料理は九つの薬味が付いたそうめん(700円)のほか、新鮮な刺し身に特製ごま油をかけた「魚薬味」(1080円)などを味わえる。営業時間は午前11時半~午後3時(ラストオーダー午後2時半)。9月24日まで。問い合わせは同施設(電0956・28・5151)。

旧海軍が掘った洞窟の中でそうめんを食べる家族連れ=佐世保市、九十九島シーサイドテラスホテル&スパ花みずき

© 株式会社長崎新聞社