空手のベトナム代表 長崎でキャンプ 東京五輪視野に強化 選手「全部勉強したい」

 空手のベトナム代表チームが10日から、長崎市を拠点にトレーニングキャンプを行っている。30日までの約20日間、県内で本場の技術を学び、2020年東京五輪を視野に入れた強化を図る。
 キャンプは県と長崎市による「東京五輪・パラリンピック事前キャンプ誘致事業」の一環。県は政府が両大会に参加する海外選手と地域住民の交流を促進する「ホストタウン」の一つにベトナムを登録している。
 参加メンバーは形を専門とする20~23歳の計6選手とコーチ2人。初日の10日は同市の諏訪体育館で歓迎セレモニーが開かれた後、県空手道連盟の藤原純廣相談役と長崎糸東会の峰眞人代表が立ち方などの基本を指導した。峰代表は「足りない部分をサポートして、東京五輪で日本と一緒にいい成績を挙げてもらえたらうれしい」と話した。
 メンバーは期間中、ベトナムと空手を通じた交流を約10年前から続けている長崎大などでも合同練習を実施。東京五輪出場が有望なド・ハ・ミ選手は「先生方から教えていただいたことを全部勉強して競技に生かしたい」と意気込んでいた。
 県内を拠点とした各国のトレーニングキャンプは、今後も随時予定されている。

ベトナムの選手を指導する長崎糸東会の峰代表(中央)=諏訪体育館

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