南島原特産そうめんPR 官民挙げ県内外で多彩な催し

 7日は「そうめんの日」-。長崎県南島原市特産の手延べそうめんの消費拡大を目指し、同日を中心に県内外で多くのPRイベントが開かれる。歴史もあり、品質には定評があるものの、知名度不足や後継者難などの課題も抱えるそうめん業界を盛り上げようと、官民挙げて後押しする。

 7日は、同市の有志らでつくる「走男(ソーメン)の会」(林田元博会長)が、同市深江町から長崎市の県庁まで約100キロをリレーし、知事宛てにそうめんを届ける。走者は10~50代の会社員ら計25人(男18、女7)。若い力を取り込もうと、5回目の今年、小中学生を含む10代も初めて参加する。午後3時半に同市のベルナード観光通りで乾麺約千束を無料で配り、お中元を買い求める市民にアピールする。今回、リレーの目印となる「のぼり旗」も初めて作製。各中継ポイントに立ててドライバーにもPRする。林田会長(42)は「汗をかき、製麺業活性化を支援したい。ランナーや旗を見掛けたら応援してほしい」と話した。
 南島原市の小中学校では5~19日、「そうめん給食」が出される。星型のオクラなどを天の川に見立てた「七夕汁」や、マカロニの代わりにそうめんを使ったグラタンなど、古里の特産品を使った料理を味わってもらう。市商工会女性部は7日午前11時半、同市西有家町のあけぼの会館で100食分のそうめんを流す。
 県外でも知名度アップに力を入れる。
 東京の麻布十番商店街では今月から、南島原市の呼び掛けに応じた飲食店が「キャビアそうめん」など各店オリジナル料理を提供する。店舗やメニューは市ホームページで紹介予定。8日午前11時からは、麻布氷川神社でそうめん流しをする。
 福岡市では14、15日の正午と午後3時からJR博多シティ屋上で、そうめん流しのほか、乾麺も販売する。
 全国乾麺協同組合連合会によると、平安時代、宮中では七夕の儀式にそうめんの原型を供え健康を祈願したことから、同連合会が記念日を制定している。

「製麺業活性化のため汗をかきたい」と意気込む走男の会メンバー=南島原市西有家町
中継地点に設置するのぼり旗のデザイン(走男の会提供)

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